当社は大洲市に養豚実証農場「伊予スワインガーデン」を有しています。
大洲市は愛媛県の南予地方に位置する都市です。
伊予の小京都とも呼ばれ、肱川の流域にある大洲城を中心に発展した旧城下町としても知られています。
清流肱川が流れる豊かな自然の中、最新の設備と技術によってのびのびと育っています。
伊予スワインガーデン紹介ムービー
設立目的
- 自ら生産する養豚用配合飼料を用いての研究開発と実証試験
- 最新鋭の施設による新たな生産技術の開発と検証
- 大規模化が進む養豚経営に対応できる人材育成・社員の研修の場
規模
- 竣工 平成24年5月
- 母豚 1,000頭(一貫)
- 年間肉豚出荷計画 25,000頭
- 開発面積 12.5ha
- 豚舎数 導入舎1棟 ・交配舎1棟
妊娠舎1棟 ・分娩舎1棟
離乳舎1棟 ・肥育舎6棟
環境に配慮した最新鋭の装置
① においを外に出さない!
豚舎から排出される空気はすべて脱臭装置を通ります。
水がながれている3枚のフィルターを通って舎外に排出されるので豚舎の外はまったくにおいません。
② 汚水を外に出さない!
農場内で発生する尿汚水(豚の尿、豚舎内洗浄水等)はすべて浄化施設に集められ、微生物の働きや特殊な膜により濾過され農場内にて再利用します。
更にそれら処理水を高度処理(海水を真水にする処理と同様)することにより豚の飲み水にまで再利用します。
③ 再利用水で冷房機能!
紙製のセルロースを流れる循環水の気化熱によって暖かい空気を冷たく湿った空気に変換して豚舎内を快適な状態に保っています。
衛生管理
安全なお肉を皆様にお届けするためには、豚が病気にかからず健康でなければなりません。
農場内に病気を持ち込ませないように、車輌は消毒ゲートを通って入場します。
また人が豚舎に入るときにはシャワーを浴び、専用の作業服に着替えています。
飼育様式
豚は成長段階によって快適な環境が異なるため、成長に合わせて分娩舎、離乳舎、肥育舎と引越しをします。
全ての豚が引越した後、部屋を水洗、消毒を行なって、清潔にしてから次の豚を迎えるオールインオールアウト方式を導入しています。
SPF豚農場
SPFとは、Specific-Pathogen-Freeの頭文字をとった略字で「特定病原体不在」という意味です。
「SPF豚」とは豚の健康に悪影響を与える指定された特定の病気が存在しない豚のことをいいます。
日本SPF豚協会が定めた基準に基づいて育てられていて、徹底した飼育コントロールのもとで、丹精込めて育てあげた安心、安全の豚肉です。
三元豚
当社では、全農が独自に開発した繁殖能力、産肉能力、肉質が優れた遺伝的能力をもつ原種豚「ハイコープSPF種豚」に優れた肉質が特徴のデュロック種を掛け合わせて三元豚を生産しています。
飼料へのこだわり
小麦や愛媛県産のミカン成分などを配合した当社独自の飼料を開発し、生産性の向上、おいしい豚肉を追及しています。
当社では、飼料効率が良いリキッドフィーディングという方法を採用しています。
優れた成績
平成26年度愛媛県総合畜産共進会にて優等賞、農林水産大臣賞を獲得しました。
※共進会とは出荷した豚肉の大きさ、品質、色味を競う大会です。